お知らせ

新年挨拶

新潟県議会議員 尾 身 孝 昭

令和7年(2025)年頭にあたり謹んで新春のお喜びを申し上げます。
昨年の元日に発生した能登半島地震に追い打ちをかけるような9月の豪雨災害で被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げますと共に、気候変動で世界的にゲリラ豪雨や猛暑による災害の多発が心配されます。
長年にわたり念願でありました「佐渡島(さど)の金山」が新潟県初の世界遺産に登録され、1年の世相を表す『今年の漢字』、昨年は「金」でしたが佐渡島の金山と共に、世界オリンピックで金メダル、政治では金(カネ)にまつわる事情が表面化し明暗の分かれた「金」でした。
大地の芸術祭も昨年第九回を数え、回を重ねる度に越後妻有の名前を世界に知らしめ、年間30万人を超える来場者の清津峡トンネルに代表されるように観光はつくられます。
これからはインバウンド(訪日外国人)への対応と、上信越三県トライネット構想と共に「雪国観光圏」で連携している強みを活かし、さらなる魅力ある観光地づくりを目指してまいりましょう。
玄関口の整備の面で新潟県は新たに北陸新幹線(上越妙高駅)と上越新幹線(浦佐駅)を結ぶほくほく線を利用したミニ新幹線構想のルートを示し、上越魚沼地域振興快速道路(十日町道路)と共に当地域には大きな夢が広がります。
雪に強いほくほく線に比べ、豪雪時に不通となるJR上越線六日町駅~越後湯沢駅間(大沢駅~石打駅)をスノーシェッドにするなど具体的な雪対策をお願いしております。
国道117号津南町の灰雨反里トンネルの開通を間近に控え、国道353号十二峠新トンネルの開削に向けても活動を続けております。
新潟県立病院は赤字ですが、「命と学びは平等」の下、魚沼基幹病院を核に県立十日町病院を中心として松代病院は県立で残り、町立津南病院、開業医・診療所と連携して安心して暮らせる医療環境を整えてまいります。
県立十日町看護専門学校は看護師国家試験の合格率が全国平均を上回り県内の看護師確保に貢献しており、また全国専門学校卓球大会において優勝するなど幅広く活躍しております。
少子化は経済界はじめ教育など全てに影響しますが、子供の数が少なくなり、松高で親しまれてきた松之山分校は安塚農業高校、安塚高校、十日町高校と校名は変わっても、その校風を引き継ぎ本年4月に県立松代高校に統合され、今の在校生が最後の卒業生となります。
今まで存続にあたり地元をはじめ、東京松之山会の皆様とご一緒に活動してまいりましたが生徒がいなくなる寂しさで、「めでたさも中くらいなりおらが春」の気持ちです。
来年四月から十日町高校に大学進学を重視した学究型コース(仮称)が新設されるなど、県では10年後に魚沼エリアで6クラス減少の高校再編計画が示されました。
高校卒業後の地元就職も含め、多様な学びのあり方を検討していかなければなりません。
柏崎刈羽原発はその電気を使っている1都8県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・群馬県・栃木県・茨城県・岐阜県・山梨県・静岡県の富士川以東)の知事から原発の必要性の声は聞こえてきませんが資源エネルギー庁による説明会は各地で開催されています。しかし万が一の事故を想定する時、先ずはUPZ圏外まで避難できる安全な道路の整備を全額国の予算で行う約束がない限り再稼働の話は出来ません。
スポーツ界では戦後80年、日本人も強くなりました、10年間で1,100億円超えの報酬の大谷翔平選手、ホームラン54本、59盗塁は野球界最高峰のメジャーリーグでMVPを獲得するなど大活躍でした。新潟県立海洋高校卒業の大相撲大の里関が九州場所で大関に昇進、大銀杏を結えない姿の大活躍は出身の石川県はじめ新潟県民に元気と勇気を頂いています。
十日町市松代旧奴奈川小学校跡地で練習している女子サッカーFC越後妻有も地元で頑張っていますのでこれからも応援をしてまいりましょう。
自然相手の農業において天候不順による水不足など生育に大きな影響が出ておりますが、中山間地の環境を活かした農業の魅力発信も進めて行かなければなりません。
昭和100年を迎える今年の干支は「乙巳」(きのとみ)蛇は豊穣の神、脱皮するから復活と再生の象徴と言われ、今まで努力してきたことが芽吹き、一気に伸びる、そんな年にしてまいりましょう。
本年も皆様にとりまして元気に輝く素晴らしい一年となりますことをご祈念申し上げます。

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